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DARK BLUE 潜入捜査シーズン1 第10話灰色の銃弾

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ジェリー・ブラッカイマー製作総指揮、ディラン・マクダーモット出演のDARK BLUE ダークブルー潜入捜査。ようやくシーズン1の最終話。
正直最後まで見る気はなかったのだけど、全10話と短めだったこともあり完走してしまった。
最終話ということで、気合の入った派手なドンパチを見せてくれるのかと思いきや、ひたすらカーターが内部調査を受けるという。。。
おそらくシーズン1で最も地味な内容で、金がかからなかったであろう最終話。
もしかして予算不足？？

カーターの様子がおかしい。
おとり捜査で現れたコカインの売人を捕まえずに逃がしてしまうカーター。納得のいかない潜入捜査チームの面々は、カーターのあとをこっそりつけると、先ほど取り逃がした売人と会っていた。そして銃声が。売人は撃たれて死んでいた。カーターは「お前らは何も見てない、ここにも来なかった」と言う。

死んだ売人はDEA（麻薬取締局）のネイトという潜入捜査官で、カーターと知り合いだった。カーターはDEAから内部調査が入り、尋問を受ける。カーターは「もう1人いた男が荒ぶって撃ってきたからこっちも撃ったらネイトに当たって死んでしまった、あれは事故だった」と主張。カーターが事実と異なる証言をしたことに潜入捜査チームの仲間たちは驚きの表情をみせる。

カーターの主張は全く裏づけがとれない。
さらに実はネイトはカーターの前妻の恋人だったことがわかる。前妻はネイトとの間に子供も生まれていたが、カーターが離婚届にサインをしてくれないため、結婚できないでいた。
・・・この辺りで先の展開が読めてしまったのは私だけでしょうか。

そして潜入捜査チームの面々もDEAの面接を受けることになり、真実を話すべきがカーターを守るために嘘をつくか選択を迫られる。タイは事実を言うべきだと主張、ディーンはカーターを守ろうと主張、ジェイミーは迷っている。

結局みんなカーターの証言を裏付ける話（嘘の話）をして、現場から薬きょうも見つかり（ディーンが仕込んだ）、DEAの調査は無事終了、カーターは解放される。
なぜタイが直前に意見を変えたのかは描かれていない。妻の反対もあり、ことあるごとにチームから抜けることを匂わせていたタイだが、本音はまだチームにいたい気持ちがあるということなのか。
どうするべきか迷っていたジェイミーは彼氏（この偽トムクルーズみたいな人はニキータにも出てる人だね）に真実を言えばいいと助言をされ、嘘に塗り固められた自分自身のことを彼氏に告白するも、彼には受け入れてもらえず。結局自分の居場所は、カーターやディーンのいる潜入チームなのだと悟ったのだろうか。

カーターは前妻のところに書類を届ける。
役人に金を積んで作らせた半年前の日付の離婚届（サイン入り）、ネイトと前妻の結婚届。これにより殉職扱い？のネイトの遺族である前妻は、金銭的に保障されてネイトとの間に生まれた赤ん坊も無事育てられるということでしょう。

で、真相はネイトが寝返っていたことに気がついたカーターは「前妻と子供の責任があるだろ！」とネイトと口論になり、ネイトが銃で撃とうとしたためにやむなく撃ったということなんですけど、なんだかなぁ。ディーンも言っていたけど、そのまま証言すればいいだけじゃんね。
真実が明らかになると、前妻を傷つけることになると考えたのでしょうか。殉職扱いになれば、特別手当で金銭的に保障されるし。

最後は、潜入捜査チームがアジトに集まってウイスキーで乾杯！
ということで実に最終話らしくない静かな最終話でした。
通常の話どころか潜入捜査すらないという・・・。
結局この回で言いたかったのは、おれらも寝返ってしまうかもしれない、悪に染まってしまうかもしれない、でもギリギリのところで踏ん張っている、明日はわが身、他人事ではないよねと。潜入捜査はそんな過酷な捜査なんだよと。

そして早くも来週からシーズン2が（笑）。ていうかシーズン2あるんかい！
FBIの女性捜査官としてトリシア・ヘルファーが加わるみたいですね。当然のテコ入れって感じがしますが。
トリシア・ヘルファーはギャラクティカのシックス役だった人ですね。あの人えろくて好きだわぁ。ザ・ファームにも出てましたねこの人。

ダークブルーのシーズン1は、様子を見ながらもうちょっと見るか、もうちょっと見るかでずるずると最終話まで見てしまった。そんな感じ。
話はドロドロ殺伐とした潜入捜査もので、設定自体はよいと思う。でもなにか物足りなさが残りました。
もっと深く、もっと深く潜り込め！極限まで潜り込み接近する彼らは限りなく悪に近い存在！・・・というわりにはそこまで悪に近くないですよね。大体深く潜入するには何年もかかるだろうし、でもそれじゃドラマにならないし。
時々一線を越えているようなシーンがあったりするけど、もっと徹底的にメチャクチャやっても良かったと思う。仲間の1人や2人死んじゃうとか。平気で悪人をぬっころしちゃうとか、女はカラダを使って下半身に潜入捜査とか。
でも徹底的にってことになると、ザ・シールド（好きな刑事ドラマですけど）のように完全に悪に染まる汚職刑事になっちゃうし、難しいところなのかもしれませんね。その辺りのバランスが悪かったのかなぁと。期待していたほどではなかったという印象です。

後は嘘で塗り固められた女性捜査官の存在も中途半端。全10話と短いこともありますが、潜入するのはほとんど男で彼女の出番は少なく、空気の回も多かった、必要な存在だったかは疑問です。
ディーンのキャラは毎回いつ裏切るかわからないぐらいの危険なキャラでも良かったと思う。タイはタイで毎回ウダウダとイラつかせるのが上手でしたね。
カーターは秘密が多いキャラで、でもその秘密が徐々に明らかに・・・はなりませんでしたね。そういえば最終話でちょっと過去が見えましたね。前妻のこと、それから長い潜入捜査先で別の妻と子供がいたこと。もうちょっとつっこんで触れて欲しかった。
心理描写がもっとあっても良かったかな。
深く潜入しすぎたせいで裏切るか裏切らないかの極限状態に陥るとか。

シーズン2は見ようかちょっと迷ってますが、テコ入れしているようだし、シックスも出るし、シーズン1と同様に様子を見ながら見ていこうかなと思っています。