Supernatural スーパーナチュラル シーズン7 第3話 小さな恋の物語

ディーンとサムが救急車で搬送された先はリバイアサンが潜伏している病院だった。ディーンは骨折してギブスをしている。2人はリバイアサンに襲われる前にボビーによって救出される。ボビーの家は焼き払われてしまったため、3人は今は亡きルーファウスの家に身を寄せる。

サムは買出しにいったお店で「アイスピック殺人」という見出しの新聞を見つけると、数日で戻ると書置きを残して狩りに出る。
ディーンはサムがおかしくなって逃げ出したと心配している。電話にも出ない。
サムは子供の頃、父とディーンの手伝いで似たような事件を調べていたようだ。
サムが“キツネ”と呼んでいる化け物は、見た目は人間だが爪で攻撃して脳を取り出すらしい。

いつものようにFBI捜査官に化けて死体を調べるサム。アイスピック殺人の犯人は町を渡り歩き、犯罪者を何人も殺している、耳の後ろに刺し傷、被害者の死体には脳下垂体が無い・・・サムが子供の頃に調べた化け物と一致している。やはり“キツネ”の仕業のようだ。

子供のころ図書館で“キツネ”のことを調べていたサムは、エイミーという女の子が気になっていた。最初は冷たかったが男に絡まれている彼女を助けたことから仲良くなり、境遇が似ている2人は恋に落ちる。

サムは張り込みをしていると、そこにキツネとおぼしき女性が現れる。その女性は車上荒しの男を影からこっそり見ている。彼女はエイミーだった。
大きくなったサムを見て驚いている。ハンターということも知っているようだ。
今は職について普通の生活をしていると言うエイミー。今週3人も殺したのには理由があり、殺したくてやったわけではないと言う。信じようとしないサムを殴りつけて逃げてしまった。

逃げるとき落とした物からエイミーの住処を見つけるサム。
彼女の手が血に染まっている、また誰か殺してきたようだ。説明しないと殺すことになると言うサム。エイミーは葬儀人になり死体から奪って食べているらしい。しかし息子のジェイコブが病気になり新鮮な肉を何回か与えたら回復した。息子のために人を殺していた。エイミーはもう人は襲わない、恩があるでしょ？と訴える。

子供の頃、エイミーの家にいた時に母親が帰ってきたので、サムは急いでクローゼットにを隠れる。エイミーと母親の会話から父とディーンが追っているキツネだとわかる。
母親が出て行った隙に、サムはエイミーにナイフを向けるが殺せない。すると母親に見つかり襲われるサム。エイミーはサムを助けるために母親を殺してしまう。そして彼女を逃がした。

もう人は殺さないというエイミーを信じてサムは立ち去る。
宿に戻るとディーンが待ち構えていた。
サムは全てを話す。ディーンは殺すべきだと主張するが説得する。
2人はモーテルへ。サムがチェックインしている間にディーンは怪我の薬を補充しにいく。
しかしディーンの本当の目的はキツネだった。
努力しても根っこは変わらない、いずれまた殺す。と言ってエイミーにナイフを刺す。
その様子を小さな息子が見ていた。
人を殺すなよと言うと、息子は「殺すのはお前だけだ」。数年後が楽しみだと言ってディーンは立ち去る。

サムがクレジットカートを使ったお店に、リバイアサンが来ていた。
サムとディーンを追っているようだ、お店の店主は食べられてしまう。

今回の話はディーン役のジェンセン・アクレスが演出を手掛けています。
だからサム主体の話だったのね。
サムの出番が多かったわりにルシファーの出番はほとんどなかったですね。
狩りの最中も幻覚に悩まされるかと思ったけどそこはちょっと拍子抜け。

今回はどうも後味の悪い話でしたね。
エイミーが殺されたのはかわいそうだったなぁ。死体から脳を頂いたり、生きている人間を襲うにしても犯罪者を選んでいたり、努力していたのに。サムも助けたし、悪い化け物では無さそうだったのにね。
ディーンがエイミーを殺しに行く前にボビーと電話していたけど、ボビーもディーンと同意見だったのでしょうね。

引越しばかり繰り返す今の生活から抜け出したい、普通の生活がしたい・・・境遇が似ている2人は惹かれあった。
そして大人になったサムは、“イカれた化け物”という部分でまた自分と重なった。
サムは「化け物でも危険とは限らない、努力している」。
それに対してディーンは、エイミーに「努力しても変わらない、化け物の根っこは変わらない」。サムに対して直接言った言葉ではないですが、印象的なシーンでした。

しかしあれだけ冷静にエイミーを殺したのに息子は殺さないんですね。そこはちょっとチグハグな気がしました。まぁそこは倫理的な部分で製作側の判断かもしれませんが。
シーズン10ぐらいまでいったら息子のジェイコブが登場するかもしれませんね。一応覚えておこうかしら。

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