項羽と劉邦 King’s War 第1話始皇帝巡幸

項羽と劉邦 King's War

WOWOWで中国歴史ドラマ「項羽と劉邦 King’s War」の第1話を見ました。WOWOWは契約してないんだけど、第1話だけ無料放送ってよくやっていますよね。
今回は第1話だけでなく第2話も無料だったので、これは見ておこうかなと。
契約する気はないけどね！

最近は中国歴史ドラマも良く見ています。
チャンネル銀河でよくやってますよね。
これまでに見たことがあるのは三国志、大漢風、孫氏兵法、始皇帝列伝、大明帝国朱元璋などなど、今はBSフジで孫氏兵法大伝を見てます。

項羽と劉邦 King’s Warは中国で2012年12月から放送がスタートした中国歴史ドラマの最新作。早い！早すぎる！さすがWOWOW。
制作費は約35億！全80話。
秦王朝の滅亡後、覇権を争う項羽と劉邦のお話。日本でも三国志と並ぶ有名な物語ですよね。
四面楚歌、烏合の衆、国士無双など様々な言葉の由来がわかる話も出てきます。
ちなみに2006年に中国で放送された「大漢風～項羽と劉邦」（全50話）を見たことがありますが、そちらはなかなか楽しめました。

紀元前224年。斉、楚、燕、韓、趙、魏の六国の併合をもくろむ秦王は将軍・王翦に60万の兵を与え楚国に侵攻させる。楚国の大将軍・項燕は抵抗を続けたが、ついに「たとえ楚国の人間が3家族しかいなくなっても必ず秦の国を滅ぼす」と誓い、自害する。これで勢いづいた秦国は紀元前221年に天下を統一する。そんなある日、静かな沛県豊邑の中陽里に不審な男性が現われる。劉邦ら侠客はその男性を捕えるが……。（wowowのHPより抜粋）

劉邦らが不振な男を捕まえたら、それが実は秦の役人（隠密みたいなことをしていたのかな）で、やべーこのまま役人返したら、おれらどころか村人皆殺しになる！と、慌てて接待をするというお話。
忍者のような黒装束の男が昼間っから屋根をピョンピョン飛んで逃げ回っているのは、なんだか逆に目立つような気がしますが、中国歴史ドラマは細かいことは気にし出したらきりがありません。気にしちゃ駄目。

そこで劉邦の仲間である樊噲（はんかい）や盧綰（ろわん）、そしてのちに漢王朝の宰相となる蕭何（しょうか）らが登場します。
まず劉邦役の人は、ひょろっとしていてあまり強そうな見た目ではなく、リーダー的な感じも全くないのですが、どうなんでしょうね。そのうち慣れてくるのかな。チェン・ダオミンという中国の人気俳優らしいけど。さっぱり魅力を感じません。
樊噲役には三国志で張飛を演じていたカン・カイでイメージどおり。
蕭何はちょっとイメージが違うなぁ。蕭何のこの時の立場は沛県の役人で劉邦よりも立場が上ということもありますが、偉そうな態度で知的な印象は感じない。

一方、中国統一を成し遂げた秦の始皇帝嬴政（えいせい）は、各地を巡る天下巡遊をしている最中。
宰相の李斯（りし）、宦官の趙高（ちょうこう）、将軍の章邯（しょうかん）、皇帝の末子である胡亥（こがい）も同行しています。
泣き声がうるさい鷹を見て「なぜずっと真上で飛んでいるのだ？」みたいな質問をする皇帝。すると李斯は「きっと鷹も皇帝を見たいのでしょう」と。
そして章邯が鷹を矢で射抜きます。
巡幸の馬車の中で黙々と上奏文を読みふける皇帝。ひたすら食べ物を貪っている息子の胡亥。皇帝亡き後の秦王朝の未来が垣間見えます。

「自分が皇帝に気に入られているのは、教育係が趙高だから」という会話からは、宦官であるはずの趙高が力を持っていることが伺えます。
それにしてもなんで趙高は宦官のくせに権力を持ってしまったのでしょうね。
最後の方の皇帝は趙高以外を寄せ付けなかったと言われています。
趙高以外は誰も信用できなくなっていたのでしょう。しかし結果的にそれが仇となるのですけどね。。。

今にも死にそうな皇帝の役には、三国志で劉備を演じていたユー・ホーウェイ。
李斯の役は三国志で荀彧を演じていたリー・ジェンシン。
胡亥の役には曹丕を演じていたユー・ビン。曹丕も良かったけど、この胡亥はハマり役な気がする。
史上最悪の宦官といわれる趙高。この役者さんはどこかで見たことあるような気がするけど思い出せない。でも見た目はピッタリ。
今後、皇帝の死に直面することになる李斯や趙高を、どのように描くのか楽しみです。

そして項羽は叔父の項梁、項伯らとともに町に出て偵察。決起は時期尚早と考える項梁。若い項羽はいてもたってもいられない様子が描かれています。
項羽役には台湾の人気俳優ピーター・ホー。三国志ではあの呂布を演じていた人です。キリッとしたかっこいい俳優さんですよね。項羽役は呂布よりあっていると思います。

物語的にはほとんど動きはなく、人物紹介的な感じの回でした。まぁ80話もあるのでね。
中国の歴史ドラマではどれも同じことが言えるのですが、相変わらず1話ごとの最後はストーリーの脈絡とか一切関係なくブツ切りで終わります。
この辺りはそろそろなんとかして欲しいかなぁ。
三国志 Three Kingdomsを手掛けたガオ・シーシーが監督を務めているということで、三国志に出ていた俳優がたくさん出ています。三国志を見ていた人は一層楽しめるかもしれませんね。