アメリカン・ホラー・ストーリー精神科病棟 第13話 狂気の終焉

ベストセラー6冊を生み出し、権威のあるケネディ・センター名誉賞の授賞式を控えたラナ・ウィンターズは、インタビューを受けていた。そこで彼女は衝撃の事実を話し始める。そしてクルーに紛れてその現場に入り込んだブラッディ・フェイスの息子がラナに迫る。

現代パートに遂にラナが登場。
息子を産んで48年も経っているから、70歳くらいにはなっているはず。
ジュードのような髪型、老けたメイクをしているけど、まだちょっと若いな。もっと老けたメイクでも良かったんじゃないかな。
サイン会でキットと会った後、なにがあったのか。
インタビューに答える形で明らかになっていきます。

ラナはテレビ番組「ブライヤークリフの真実」を作って放送した。
秘密の通路を使ってブライヤークリフに侵入し、施設の惨状をカメラに収めて国民の目に晒した。結果、ブライヤークリフは閉鎖。
でも自分の野心のためにしたこと。結果的に閉鎖しただけ。
あの施設の惨状を伝える映像は、リアルな映像かと思うほどよく出来てましたね。
しかしその前にジュードはキットによって救い出されていた。

なぜキットはジュードを助け出したのか？
これは私も疑問でした。彼は施設で虐待を受けていたのに。
ジュードは薬漬けでボロボロ。でも光が残っていたから放っておけなかった。
自分が子供たちと前へ進むため、ブライヤークリフと完全に決別するため、許しの心をもってジュードを助け出したと。
子供たちと森に行って戻るとジュードが変わっていたって、それまさか宇宙人に何かされたのでは・・・。
キットや子供たちと楽しそうにダンスするジュード。
鼻血を出したのは何かの病気だったってことですね。
そして死の天使が登場。ババアきたー。
1971年にジュードはキットに見守られながら静かにお亡くなりなったと。
子供たちもジュードに懐いていたし、この半年は彼女にとって幸せな日々だったのでしょう。なんだかしんみりしちゃうわー。

キットはその後、40歳ですい臓ガンになり、死を待つ状態になった。
そして突然消えた。まばゆい光に包まれたので宇宙人が連れ去ったのでしょうね。恐らく病気を治してもらってどこかで生きているのかな・・・。
子供たちと宇宙人はなにか繋がっている感じがするんだけどなぁ。
結局、宇宙人の目的は最後までよくわからなかった。
生態観察なのかな。たまたまキットが選ばれたってことなのかな。

期待の星になったハワード枢機卿。
ラナはアーデン医師のファイルを入手し、またテレビ番組の特集でもしたのかな。
ブライヤークリフで人体実験をしていた事実が明るみに。
森で見つかった人骨は、怪物の骨と怪物が食った患者の骨かな。ナチってことも恐らくバレたでしょうね。
アーデンは未だに行方不明扱いのままなのかな。
でもアーデンは死んだってラナが言ってたよね。ユニスと一緒にアーデンの骨も見つかったのかしら。
ラナの突撃取材の後、ハワードは手首を切って自殺してしまった。
彼だって最初から知っていたわけではない。仕方なく黙認していた。シェリーも人体実験の犠牲になった。嘘をついて、その嘘を隠すためにまた嘘をつく。
罪悪感に耐えられなくなったのか。
でもキリスト教って自殺は大罪だよね？
それなのに自殺したってのは、ハワードの罪悪感は相当なものがあったってことなのかなぁ。
このハゲの司祭にはもっと酷い死に方して欲しかったけど、これはこれで悲惨な最後というべきか。
ハワードを十字架に磔にしたリー・エマーソンがまた登場して～って展開を期待したんだけどなぁ。リーはあの後どうなったのだろうか、未だに逃亡中なのかな。
ラナがバッシングを受けたのは、希望の星だったハワード枢機卿を自殺に追い込んだからで、世間的にはハワードが人体実験を黙認していかどうかは明らかになってないのね。

スレッドソンの息子ジョニー・モーガンは、インタビューのクルーを装って侵入していた。目的はラナを殺すこと。
炭酸水を受け取ったときラナは息子に気がついていた。
でも母親だから気がついたわけではない。
刑事が既に殺人の疑いでジョニーを捜査していて家にきたので、インタビューよりも前にジョニーの顔写真を見ていた。
インタビューで息子の話を始めたのも、ジョニーが来ているを知っててわざと話したのでしょう。
それは息子に真実を伝えるためというより、油断させるためだったのかな。
子供を捨てて後悔した。
どこにいるのか、どんなふうに育ったのかずっと気にしていた。
ラナがインタビュアーに話した息子への想いは、どこまで本当の気持ちなのか。
全ては息子を油断させるための嘘なのか。

ラナと対面する息子ジョニー。
5人の殺害容疑を知ったので、父親と同じだと悟ったのでしょう。
だからいつか母である自分を殺しに現れる、そう思っていた。
自分の手で終わらせる。最初からラナは殺すつもりだったと思う。
父親のオリバー・スレッドソンと同じで母親の愛に飢えている。それを利用した。
殺人鬼の息子は母を殺せなかった。でも母は息子を躊躇なく撃ち殺した。
ジョニーは殺人鬼の血を色濃く受け継いでいたけど、そうなったのは彼だけの責任じゃない。ラナが育てていたらどうなっていただろうか。

最後のシスター・ジュードとラナの会話は、第1話で2人が初対面したときのシーンですね。
ジュードからの警告。
本当の孤独と悲しみをいつか思い知る。夢を追う女は多くを犠牲にする。悪に近づくと悪も歩みよってくる。
そのまんま今のラナじゃないですか。
ラナは息子が会いに来た今回の出来事も本にするのでしょうね。
ジョニーよりラナの方が悪な気がしないでもない。

最終話はどこか切なかったですね。
ラナは恐ろしい女やで。
ジュードは最後にちょっとだけ幸せに過ごせて良かったね。
最後にドミニク（笑）。

いやーそれほど期待していなかったんだけど、かなり面白かった。
シーズン1（呪いの館）と比べると段違いに面白い。
エミー賞最多ノミネートも当然。
シスター・ジュードは勿論のこと、スレッドソン、ラナ、アーデン、ユニスなどの脇役勢が素晴らしかった。個人的にはユニスが最高。
シーズン1とは全く繋がりはないけど、同じ俳優がたくさん出ているということで、どの役で出てくるのか、そういう楽しみもありました。
シーズン1の主役ディラン・マクダーモットの配役はお見事。
悪魔、怪物、猟奇殺人鬼、宇宙人など何でもござれなカオスな内容で最初はどうなることかと思いましたが、うまいことまとめましたね。
いや宇宙人のくだりだけは中途半端だったかなぁ。回収しきれてない感じ。
でも最後まで楽しめました。

アメリカでは今年の10月にシーズン3（american horror story:Coven）の放送がスタートします。今度は魔女を題材にするみたいですね。
ジェシカ・ラングやキット役の人の他にオスカー女優のキャシー・ベイツ、シーズン1に出ていたヴァイオレット役の子も出演するらしい。
いやーシーズン3も今から楽しみだ。

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